ここから〝ガチ路線〟へ――。格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN」(25日、さいたまスーパーアリーナ)のエキシビションマッチで、朝倉未来(30)がボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)の前に沈んだ。下馬評を覆せなかったが、メイウェザーから投げかけられた屈辱の言葉もバネに今後は本業の総合格闘技(MMA)と向き合うことになる。
1ラウンド(R)から積極的に前に出た未来は〝ジャイアントキリング〟も予感させた。だが2Rになりギアを上げたメイウェザーから徐々に押し込まれ、強烈なパンチを頭部に何発も受けると、右ストレートがかすめダウン。何とか立ち上がったが10カウント内にファイティングポーズが取れず、2R3分15秒、レフェリーストップが告げられた。
エキシビションのため勝敗はつかないものの、事実上の〝KO負け〟に未来は「悔しいっすね…」。それでも「MMAの選手として成長したので、やってよかったと思います」と前を向いた。
その後、メイウェザーからは「エキシビションなので(被弾は)気にしていない」「お客さんを楽しませればいい」「なんのために真剣になる必要があるんだ?」などと、あたかも花相撲であるかのような屈辱の言葉を吐かれたが、今後は真逆の道を進むことになりそうだ。
マルチに才能を発揮している未来に対し、RIZINの榊原信行CEOは「本人はまだまだ格闘家がメインの生業だと思っていて、そこは全然ブレていない。今後は〝ガチ路線〟で格闘技と真剣に向き合うことになると思います。集大成の始まりでしょう。世界と対峙することに目標を持って挑むと思う」と話した。
再始動は早くて今年の年末になりそうだ。榊原CEOは「MMAにアジャストするのに多少、時間がかかるとも言っているので。少なくとも蹴りの練習や組みの練習はしていないわけだから」と、ボクシングからMMA仕様につくり直す時間が必要だと説明する。
次回大会「RIZIN.39」(10月23日、マリンメッセ福岡)では王者・牛久絢太郎VSクレベル・コイケのRIZINフェザー級王座戦が行われるが、「年末にいきなり(未来が)挑戦ということにはならないと思います。年末は出てくるかとは思うけど」とした。メイウェザー戦を糧にどんな集大成を見せるか注目だ。











