フランス1部モナコの日本代表MF南野拓実(27)が、新天地での不振により現地で高まる批判についての思いを吐露した。森保ジャパンは21日にドイツ・デュッセルドルフで、国際親善試合の米国戦(23日)に向けて非公開練習で調整した。今夏加入したモナコで開幕から苦しみ連日批判にさらされる南野だが、酷評を受け止めて今後の逆襲を力強く誓った。

 南野は世界的強豪リバプール(イングランド)から今夏に鳴り物入りでモナコに入団したがなかなかゴールが生まれず、ようやく18日のスタッド・ランス戦で後半途中出場から初ゴールをマーク。実戦デビューから1か月半もかかってしまった。

 21日の練習後に取材に応じた南野は「招集されたけど、ここに来るためにやっぱり何かを残して、それにふさわしい選手ということを証明しないといけないというのは感じていた。まだまだこれからやっていかないといけないけど、その第1歩というか最初のゴールを取れてよかった」。ファンや評論家の間からは不振で代表招集を疑問視する声も出ていただけに、待望のゴールに胸をなで下ろした。

 それでも、現地メディアの間では南野がこれまでの試合でミスが目立ち、プレーに精彩を欠いていたことから日を追うごとに批判が沸騰。フランス紙「フィガロ」などがその存在感の無さから「透明人間」と屈辱的なニックネームを付けたり、最近も同国メディア「Le Quotidien du Sport」が「フィジカルが弱すぎる」と糾弾するなど辛らつな報道が相次いでいる。

 そうした過熱する一方の報道が注目を集めているが、南野は「基本、別にそういうものを見てなかった。僕自身、それを見ても別に何も解決しないというのは分かってるんで。自分自身に問題があるというのは分かってたし、感じてた」とどこ吹く風の様子。

 批判など気にすることなく「このリーグに適応するために何が必要なのか、このチームでもっと自分が生きるためにはどうすればいいのかというのを考えていた。今までもそうやってきたから。だから、それにアダプト(適応)できるように成長できる自信はある。それを信じてやっていくだけだと思っている」。結果を出すことだけに集中して激しいサバイバルに挑んでいる。

 森保ジャパンでも「ゴールに絡めてないと感じる部分、攻撃の最後のところでもっと相手の脅威になりたい」と歯がゆさも感じている南野。11月のカタールW杯に向けて重要な2連戦で、背番号10にふさわしい活躍を期待したいところだ。