J1清水に今夏加入した元日本代表MF乾貴士(34)がもたらすプレー以外の〝プラス効果〟とは――。
乾は規律違反などでJ1のC大阪を退団してJ2岡山での練習参加を経て7月22日に入団。7日に行われたFC東京戦(味スタ)で移籍後初先発を果たし、敵地でチームを2―0の快勝へと導いた。この日は中盤の左サイドで躍動し、FC東京のDF長友佑都との対決にも「楽しかった。久しぶりに」と充実の表情を浮かべた。
今季の清水は一時は最下位に転落するなど低迷し、残留に向けて厳しい戦いが続いている。それでも乾が出場した2試合は1勝1分けとさっそくチームの起爆剤に。特に大きいのがイレブンの士気を高める効果だ。
森保ジャパンで2019年アジアカップをともに戦ったFW北川航也は「乾選手がいることによってチームに元気、活力が出てきた。ポジティブな声がアップ中から出ている。チームを明るくポジティブな方向にしている」と指摘。「明るさはアジアカップの時も感じていた。乾選手が来てから明るくなったし、全員が話すようになった」と代表でも発揮された乾流リーダーシップが悩める名門を生き返らせた。
若手の指導役としても存在感を発揮。24年パリ五輪世代で主力のMF松岡大起は「練習の時から声をかけてくれる。一緒にリフティングをやったり。選手の質としても人間的なところもすごくレベルが高い」と語る。
乾も「他の選手がやりやすいようにやってもらうのが自分の役割。そのへんもしっかりやりたい」と自覚十分。救世主として清水を残留に導けるか。












