世界カーリング連盟は8日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、女子の世界選手権(スイス・シャフハウゼン、3月19~28日)を中止すると発表した。

 この世界選手権は、来冬に予定されている北京五輪の予選を兼ねており、上位6か国に出場枠が与えられる予定だった。

 苦渋の決断を強いられたケイト・ケイスネス会長は、公式ホームページで「私たちのスタッフと地元の主催者は、すべてのアスリート、役員、スタッフ、ボランティアの安全を確保するためにたゆまぬ努力をしましたが、2年連続で世界一のタイトルを争う機会を得ることができなかったことに非常に失望しています」とコメントした。

 その上で「私たちは北京五輪の女子チームの予選プロセスを完了させるために、利用可能なすべてのオプションを評価し、競技が確実に行われるようにできる限りのことをしていきます」とつづった。

 今後の見通しは不透明だが、同連盟によると、五輪予選を実施するために、世界選手権の代替開催や臨時の五輪予選大会の実施を検討するという。現在、北海道・稚内で行われている日本選手権の優勝チームが派遣される予定だったが、軌道修正を迫られそうだ。