綱の威厳を示せるか。大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)の新番付が発表された25日、横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)が報道陣の電話取材に応じた。
3月の春場所は右ヒザと右かかとの故障で6日目から途中休場。横綱となってから初めて15日間を全うすることができなかった。それでも横綱は「(序二段転落後に)復活してから、ずっと休みなく走り続けた。常に気を張って体をベストの状態に持っていくために毎日、きついトレーニングをやっていたから。久しぶりに場所を休場してリラックス、リフレッシュできた」と前向きにとらえている。
先場所の休場中は、本場所の取組を初めてテレビ観戦。そこで新たな発見もあったという。「今まで場所を休んでいる時は相撲を見なかった。初めて見て楽しかった。自分でやる時は、つらいことの方が多いので。(他の力士の取組を)見ていて新たに相撲の楽しさ、魅力を感じましたね」
もちろん、いつまでも〝傍観者〟のままでいるつもりはない。先場所は関脇若隆景(27=荒汐)が初優勝。小結豊昇龍(22=立浪)ら若手も地力をつけてきている。新たに台頭してきた力士の「壁」となることも、横綱の務め。照ノ富士は「その気持ちは常にある。最近は自分も『もう若くないのかな。もうベテランに入ってきているのかな』という感覚になってきてる。でも、土俵に上がれば、年なんて関係ない」と言い切った。
前日24日には国技館で行われた合同稽古に参加するなど、調子は上向き。3場所ぶりの優勝を目指す夏場所へ向けて「自分の仕事を一生懸命やりたい」と闘志を燃やした。












