中日が元二軍監督の井上一樹氏(48)や山本昌氏(54=現野球評論家)ら有力OBの阪神への流出に困惑している。
いずれも中日時代のチームメートだった阪神・矢野監督からの要請を受けて快諾したもので、山本昌氏は14日に「直接連絡をもらってメールでやりとりした。中日OBでもあるけど、野球界のOBでもあるので、後輩に頼まれれば。快く受託した」といきさつを説明。「引退して4年が終わるけど、ここまで自分がしてきた勉強を試すのも伝えるのもいい機会だと思った。垣根を越えてやるのは、私自身も32年、中日ドラゴンズだけの空気しか吸ったことがないので、井の中の蛙にならないため。しっかり役に立てるように頑張りたい」と意気込んだ。
32年の現役生活で通算219勝を挙げたレジェンド左腕は高知・安芸キャンプで制球難の藤浪の再生はもちろん青柳、高橋、望月、才木ら若虎投手陣の底上げにひと肌脱ぐつもりで「ミーティングで講義もしてくれと言われているので、技術的なことはグラウンドで、考え方だったりメンタル面は講義で伝えたい。答えられないことはない」と張り切っている。
そんな状況にチーム関係者の一人は「中日一筋で50歳まで現役を続けたレジェンドの経験が最初に中日ではなく、阪神に伝授されるのは正直、面白くない。このまま秋だけでなく、春のキャンプの臨時コーチとか、いっそシーズン中もやってほしいとなって、そのまま阪神に行ってしまわないか」と危惧。さらに「ウチから何人も他球団に取られてしまうのは寂しい。これで来季、ウチが阪神にやられてしまったら目も当てられない」と早くも来季の阪神戦を心配する声まで出ている。












