ついに沈黙を破った。大相撲春場所9日目(21日、大阪府立体育会館)、新大関御嶽海(29=出羽海)が幕内玉鷲(37=片男波)を寄りきって8勝目(1敗)。大関デビューの場所で勝ち越しを決めた。

 今場所は一貫して取組後の取材に応じていなかったが、この日はついに口を開き「しっかり相手も見えていたし、いい形だった。あと2つ勝たないと大関の勝ち越しじゃない」と語った。ここまでノーコメントだった理由は「集中して自分の相撲を考えないとインタビューも受けられない」(御嶽海)との思いからだったという。

 いずれにせよ全勝の幕内高安(田子ノ浦)を自身も含め1敗力士3人が追う構図。看板力士として、横綱不在の場所を盛り上げ、さらに賜杯レースを制す期待を背負うが「特に感じていない。本当に運もあるし(優勝などは)ついてくるものなので、まずは自分の相撲を取っていきたい」と一日一番の意気込みを示した。