若武者がやってのけた。北京五輪のフィギュアスケート男子フリー(8日、首都体育館)、ショートプログラム(SP)2位スタートの鍵山優真(18=オリエンタルバイオ・星槎)が201・93点をマークし、合計310・05点で銀メダルを獲得。個人種目では、当時19歳で2014年ソチ五輪金メダルに輝いた羽生結弦(ANA)を抜き、日本男子勢最年少メダリストとなった。
「この舞台に立てたことにすごくびっくりしている」。無我夢中で勝ち取った五輪切符。かねて「緊張とかプレッシャーは全然ない」といつも通り突っ走ってきた鍵山でも、メダルのかかった演技は「緊張しました。この演技で全て決まる、試合が終わってしまうと考えるとやっぱり緊張してしまいました」。普段と違うメンタルの中での一戦だったが、最後まで戦い抜いた。
冒頭の4回転サルコーを完璧に決めると、4回転ループは片手をつきながらも何とか着氷。後半も安定したジャンプを見せ、最後は五輪2大会連続出場の父・正和コーチをほうふつとさせる美しいトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を披露した。自身初の300点超えに、キスアンドクライでは拍手とガッツポーズで喜びを表現。「緊張があった中でも楽しい気持ちは忘れずにいられることができたので、そこは平常心でいられることができた。何があっても諦めない滑りを皆さんに見せることができたらいいなと思っていたので、それができてよかった」と声を弾ませた。
フィギュア界に新たな歴史を刻んだ。しかし、ここで立ち止まるつもりはない。金メダルを手にしたネーサン・チェン(米国)について「やっぱり冷静にチェン選手を見てると、もう無敵だなとしか思えなくて…。自分では感じられないほどの努力をしてきたと思っているので、やっぱりすごいなって思います」とコメント。その上で「自分はもっと上に上がれると思うので、まずはコツコツと成長できたらいいなと思う」とさらなる高みを見据えた。
今後の活躍も期待される鍵山。「今後もっと成長できるなと感じた」。地に足をつけ、これからも地道に歩みを進めていく。












