“ハンマー男”だった!? アニメ制作会社「京都アニメーション」(京都市伏見区)のスタジオで34人が死亡した放火殺人事件で、実行犯とみられる青葉真司容疑者(41)が、手提げカバンに包丁4~5本と1メートルのハンマーを所持していたことが21日、明らかになった。

 同容疑者はスタジオ1階でバケツに入った10リットルのガソリンをまき、着火。逃げる従業員を追いかけ、刃物などで殺害しようとした可能性がある。
「入念な犯行計画に加え、強い殺意がうかがえる」とは捜査関係者。

 凶器のなかで興味深いのはハンマーだ。同容疑者は2010年ごろから、コンビニ強盗事件を起こす12年までの約2年間、茨城県常総市鴻野山の集合住宅に住んでいた。

 強盗事件後、警察が家宅捜索に入ると、部屋の壁2か所がハンマーで壊され、ベランダの窓ガラスも割られていた。自身のノートパソコンもハンマーによって粉々に砕け散っていたという。近隣住民とはそのころから、深夜に大音量でゲームをやったり、音楽をかけるなどして、トラブルになっていた。

 放火事件直前の今月14日夜にも、さいたま市内の同容疑者の自宅マンションから「バン、バン!」と何かを“破壊”する音が響き渡っていた。住民によると「それまでもうるさかったが、その時は過去最大で、自転車のような大きいものを床に叩き付けるような音だった」という。

 容疑者宅への家宅捜索はこれからだが、前出捜査関係者は「ハンマーで家中を破壊し、証拠隠滅しているかもしれない」と推察する。

 コンビニ強盗も今回の放火事件も、自宅でハンマーを一振りした後、実行に移していた可能性がある。破壊衝動がそうさせたのか…。

 全身に重いやけどを負った青葉容疑者は、より高度な治療が必要なことから、大阪府内の大学病院に転院。予断を許さない状態が続いているという。