【アツいアジアから旬ネタ直送 亜細亜スポーツ】東京の原宿や“コリアンタウン”新大久保、“新・中華街”高田馬場などで最近、タピオカドリンク店が続々開店し、行列をなしている。「その現象は中国本土や香港、シンガポール、韓国などでも共通」とは、タピオカミルクティー発祥の地・台湾は台北在住記者。
タピオカは、イモの一種キャッサバの根から抽出したデンプンを乾燥させ、丸く成型し煮戻したもの。ただ、あまりの需要過多で、危険な成分を含んだ安物タピオカが出回っているという。
「タピオカは時間がたつと、あの独特の歯応えがなくなってしまう。それを防ぐため、中国では化学添加物をタップリ使った“合成タピオカ”“偽タピオカ”がかなりの割合で広まっている。これらが日本に輸入されている可能性も否定できない」と声を潜めるのは、中国・北京在住記者だ。
「食品添加物を大量に混ぜ込んだ加工タピオカは、中国国内で普通に出回ってる。それも小麦グルテンなど食品由来の増粘剤ならまだいいが、『高分子ポリマー』と呼ばれる化学物質配合タピオカもある。これも日本に入ってきているかも」
高分子ポリマーの一種「ポリアクリル酸ナトリウム」は、風俗業界で使われるローションの粘り気を出すため、またオムツの吸収性を増すためにも使われている。タピオカだけでなく、食品一般、特に業務用食品に配合されていたりするが、成分表示がないため、一見そうとは分からない。ただ、人体への害はないか、もしくは極めて軽微と考えられている。
「『ローションの父』と呼ばれたペペローション創業者はかつて、ソープランドに売り込む際、『人体に害はありません。それを証明するため今ここでイッキ飲みしてご覧にいれます』と、営業で行った先々でペペを飲みまくった。エロ業界の一部では有名な話」(風俗誌編集長)
とはいえ、洗い流すのがひと苦労のあのヌルヌルと同じ成分が、もし自分が買ったお茶やジュースのタピオカに入っていたら、一気に飲む気はうせるだろう。高田馬場在住の台湾通男性からはこんな証言も。
「新しい店ができては飲み比べてますが、ある店のタピオカがビックリ。味が全くない。まるでゴムをかんでるみたい。台湾でもあんなの食べたことないのに、中華系の留学生や若者たちが長蛇の列で、自撮りをしながらニコニコ飲んでるのにはゾッとしました」
中国では過去、古タイヤ由来成分を混ぜた“死のタピオカ”が出回った。胃腸で消化されず、腸閉塞を起こす危険があると社会問題に。空前のブームの裏で、食品加工の闇が広がっている。(室橋裕和)
☆むろはし・ひろかず 1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め、2014年に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。最新著書は「日本の異国」(晶文社)。












