大相撲の御嶽海(29=出羽海)が新大関としての決意を語った。

 26日の日本相撲協会の春場所(3月13日初日、大阪府立体育会館)の番付編成会議と臨時理事会を経て正式に大関昇進が決定。東京・墨田区の出羽海部屋で行われた伝達式で御嶽海は「「慎んでお受けいたします。大関の地位を汚さぬよう感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を生かし、相撲道にまい進してまいります。本日はありがとうございました」と口上を述べた。

 その後の会見では口上について「一生に一度のことなんでしっかり言えるかどうかで緊張した。満点」と自画自賛。その思いに「中学校から恩師に『感謝の気持ち忘れないで相撲取りなさい』と言われていた。(『自分の持ち味』は)中学校ある石碑に(名行司といわれた)出羽海部屋の28代木村庄之助さんの『自分の持ち味を生かせよ』という言葉が刻まれていて、同じ出羽海部屋なので使わせてもらった」と意図を説明した。

 大関候補と期待されながら長らく足踏みを続けてきたが、ついに悲願が成就。相撲を始めた小学校の頃は、地元・長野出身の伝説の力士である雷電の最高位が大関だったこともあり「何かのインタビューで『横綱より大関になりたい』と言った。雷電さんが大関と聞いていたんで、一番強いと小学校の時は思っていた。夢がかなった」と悲願の地位に笑顔を見せた。

 しかし狙うのは当然、番付の頂点だ。照ノ富士(伊勢ヶ浜)の1横綱、貴景勝(常盤山)、正代(時津風)と自身の3大関となり、これまで以上の重圧の中で存在感を出すことが求められる。御嶽海は「その中でも一番目立ちたい。ここからが新しいスタートライン。僕もまだまだいろいろ追いかけるものがあるので、自分のことだけ意識してやっていきたい。大関の地位でも優勝して、まだ一つ番付があるので、そこを目指して頑張りたい」と決意を言い切った。

 師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)は「部屋もそうだが、協会の顔として大関の地位に恥しくない相撲、言動、行動を取りながらさらに上を目指してやってほしい。下を見ず、上を見て相撲を取ってもらいたい」と新大関となった弟子に期待。多くを背負って新たな戦いが始まる。