日本陸上連盟は9日、都内で「アスレティックス・アワード2021」を開催し、今年の活躍が顕著だったアスリートの表彰を行った。

 年間最優秀選手(MVP)に当たる「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に選出されたのは、東京五輪男子20キロ競歩で銀メダルを獲得した池田向希(旭化成)。同競技で日本人初のメダルとなり、日本陸上界の歴史の1ページを刻んだ。

 スポットライトを浴び、レッドカーペットを闊歩してステージに登場した池田は「大変、光栄に思います。皆様のご尽力があったからこそ私たち選手は競技を行えています」と周囲の支えに感謝。さらに「アスリート・オブ・ザ・イヤー」について「2年前に競歩の鈴木雄介選手(20キロ世界記録保持者)が受賞した時、私は会場で拝見していました。陸上人生でいつか受賞したいという大きな目標になりました」と熱い思いを吐露した。

 ついに大願成就となったが、池田は前だけを見ている。現状に満足する気はさらさらない。「きっとこの賞を受賞した時は『満足いく結果が出した時だろう』と勝手に未来を想像していましたが、実際に賞を頂いて1年を振り返って、決して100%満足には至らなかった。競技力もそうですし、イチ人間としてもっと成長できると思ったからです。今回を糧にして、この賞の名に恥じぬように精進していきたいです」。そう決意を口した池田は「欲を言えば、来年も受賞できるように励んでいきたい」と目を輝かせた。

 なお、東京五輪の入賞者に報奨金が授与。銀メダル池田が1000万円、男子20キロ競歩銅メダルの山西利和(愛知製鋼)が800万円、6位各200万円、7、8位各100万円。8選手合計2800万円という大盤振る舞いとなった。