中国政府が来年2月の北京冬季五輪の外交ボイコットを表明した米国政府に対し、報復措置として2028年ロサンゼルス夏季五輪のボイコットを示唆して波紋が広がっている。
米国のバイデン政権は中国におけるさまざまな人権問題から6日に北京五輪の外交ボイコットを発表。これを受けて中国外務省の趙立堅副報道局長が7日の会見で「強烈な不満と断固とした反対」、「スポーツの政治問題化をやめるように」と要求。そのうえで28年に予定されるロサンゼルス五輪をボイコットする可能性まで示唆した。
超大国同士による五輪を舞台にした全面戦争の様相を呈してきたことで、世界各国が速報。台湾メディア「信傳媒」は「復讐としてロサンゼルス五輪を中国がボイコットする可能性がある」と反応。「米国は1980年にソビエトのアフガニスタン侵攻に抗議し、モスクワ夏季五輪をボイコットした。4年後にソビエトは報復して84年のロサンゼルス五輪を同盟国と一緒にボイコットした。歴史は常に繰り返される」と過去の例を指摘した。
中国がロサンゼルス五輪をボイコットすることになれば、困るのは国際オリンピック委員会(IOC)だ。中国と同国企業との結び付きは強く、政府の方針に従う形で五輪の主要スポンサーを担う大企業が一斉に撤退する可能性もある。
蜜月関係にあるIOCのトーマス・バッハ会長が中国政府の怒りを鎮められるのか。米中、そして板挟みのIOCの3者の動向に注目が集まる。












