東京五輪男子73キロ級銅メダルで在日韓国人3世の安昌林(アン・チャンリム=27、韓国)が、5日に自身のインスタグラムを更新。現役引退を表明した。

 安は「引退声明」と題した投稿で「2021年は、私が引退するため韓国代表チームのメンバーとしては最後の年になります。私を支えてくれたIJF(国際柔道連盟)と世界中の柔道関係者に感謝します。これからは、家族、幸せ、健康を中心に生活していきたいと思います」と記した。

 今後のビジョンとして指導者転身の意向も示し、「次の五輪金メダリストを育てることに集中します」とした。さらに「私と一緒に仕事をすることに興味がある方は連絡ください」などと述べており、次のステップへ早くも準備に入ったようだ。

 京都市育ちの安は桐蔭学園高、筑波大で柔道キャリアを積んだが、2014年に韓国の竜仁大に転校。韓国代表として16年リオ五輪に出場した。一躍その名を世界に知らしめたのが18年のアジア大会だ。決勝でリオ五輪金メダルの大野将平(旭化成)と対戦し、11分を超える大死闘を展開した。最後は微妙な判定で敗れたものの、絶対王者にあと一歩まで迫って実力を示し、大野不在の同年世界選手権では初優勝を飾った。
 
 この時点で柔道界では「東京五輪で大野と金メダルを争うのは安昌林」の声で一致。だが、コロナ禍で1年延期となった本番では、大野が五輪2連覇を果たした一方で、安は対戦する前の準決勝でジョージア選手に敗れていた。

 今度は指導者として悲願の金メダルを目指す。