【カリフォルニア州インディアンウェルズ発】テニスのBNPパリバ・オープンの男子シングルス3回戦、世界ランキング5位の錦織圭(25=日清食品)は同31位のフェルナンド・ベルダスコに逆転勝ちし、4回戦進出を果たした。

 錦織の活躍を裏付ける“伝説”がサッカー少年時代からも出てきた。錦織が小学5年生ごろまでテニスと並行して、サッカーにも熱を入れていたことは有名。地元・島根から聞こえる話ではこちらもテニス同様、続けていればトップ選手になるレベルだったという。錦織とプレーをしたことのある地元サッカー関係者によれば「とにかく俊敏で足が速かった。もしサッカーを選んでいたら絶対に日本代表選手になっていたと思う」。

 本当に錦織のサッカーレベルはそこまで高かったのか? 当時テニスを指導していた恩師の柏井正樹コーチは、次のように分析している。

「圭が足が速いというのは、スピードではなく判断力があるからでしょう。単純にヨーイドンで計ればすごく速くはないです。でも圭は次を読む力が抜群にある。サッカーならば他の選手よりも一歩早く動きだし、ボールに追いつくことができる。だから『足が速い』と思われていたのでしょう。司令塔なんかをやらせればおもしろいでしょうね。まあ、テニスを選んでくれて本当に良かったです」

 錦織の読みの鋭さ、速さはテニスの世界でも大きな武器。幼少期の経験が大きく生きているのは間違いない。サッカー界としては貴重な逸材を失ったことになるが…。