巨人が11日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で11安打の猛攻を浴びせ、7―3で勝利した。

 初回に岸田の先制適時打などで一挙4点を奪うと、2回も再び岸田の2点適時打でリードを拡大。この日が今季初先発となった西舘も7回3失点の好投を披露した。投打がかみ合い、阿部監督は「いいつなぎをしてね。早いとこ打ってくれたんで、チームも盛り上がりました」と打線をたたえ、西舘に対しても「今日あんまり投手を使いたくなかったんで。よく頑張ってくれました。大きな1勝じゃないですかね」と賛辞を送った。

 岸田が4安打3打点と攻守で活躍した一方、ベンチではベテランの小林誠司捕手(36)も存在感を発揮している。今季は5月24日に一軍初昇格して以降、いまだに出場機会はない。それでも、イニング間にはバッテリー間の話し合いにたびたび顔を出し、自らの意見を伝達。実松バッテリーコーチも「出ている選手ではなくベンチから見た意見っていうのはすごく大事。会話をできるっていうのは自分が試合に入っている証拠だしね。準備の仕方の一つだし、素晴らしいと思います」と褒めちぎった。

 また、前日10日の同戦では投手として緊急登板する可能性もあったという。7投手をつぎ込んだ阿部監督は「誠司に『用意しといて』って言ったけどね。投手いないからさ。(8回満塁のピンチで)ドーンと打たれてたら『もう誠司行こう』ってなっていた」と明かした。

 結果的に幻に終わったが、指揮官からのウルトラCを快諾した小林について、実松コーチは「そういう気持ちの選手がいてくれるって、ベンチとしても非常に心強いなと思いますね」と頼もしげだった。

 一軍にいる捕手は甲斐、岸田、大城卓、小林の4人。なかなか出番がない小林だが、バッテリーコーチさながらの働きや野手登板に備え、チームを陰から支えている。