日本代表が1月31日に行われたアジアカップ(カタール)決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦で3―1と快勝し、準々決勝進出を決めた。会心の試合内容を元日本代表FW武田修宏氏(56=本紙評論家)も高く評価。今大会初出場となったMF三笘薫(26=ブライトン)のプレーを絶賛し、不振が懸念されたMF久保建英(22=レアル・ソシエダード)の復調にも太鼓判を押した。

 ついにエースが帰ってきた。左足首の負傷で欠場が続いていた三笘が、後半23分から途中出場して復帰を果たした。

 昨年12月21日のクリスタルパレス戦以来の実戦だけに試運転で出場時間こそ短かったが、さすがの存在感を発揮。同40分には、自陣から得意のドリブルで左サイドを一気に突破して、ゴール前でフリーになったFW浅野拓磨(ボーフム)へ絶妙なラストパス。浅野のトラップミスで得点こそならなかったが、いきなり見せ場をつくった。

 武田氏は「やっぱり三笘が入ることによって大きく変わる。突破力があるから。相手が三笘をマークすることで他の選手が空くし、久保やMF堂安律(フライブルク)も生きてくる」と絶賛。三笘の復活が、チーム全体にもたらす大きなプラス効果を強調した。

 この日プレーしたことで、三笘は今後の戦いを上り調子で迎えられる。「一番のヤマ場とも言える準々決勝で、コンディションを上げた状態で入れるのは大きい」と佳境に入るトーナメントで、エースのエンジン全開に期待を寄せた。

 久保の復活も大きい。1次リーグではボールロストの多さが目立ち、無得点と精彩を欠いていた。1月24日のインドネシア戦後には「相手のプレッシャーとか関係なく、芝生のところで一人でボールがうまく持てないところがあった」と語るなど、ピッチの影響もあって思うようなプレーができていなかった。

 だが、この日は先発すると積極的に攻撃を組み立て、1―0の後半4分にはゴール前の混戦から抜け出して左足を振り抜き、貴重な追加点となる今大会初ゴール。同23分に交代するまでチームの中心として機能した。

「久保は点を取って波に乗ってくるだろう。やはり点を決めることで自信がつく」と武田氏は不振脱出に太鼓判。ゴールが良薬となり、今後の爆発を予想した。

 また、10番を背負う堂安も活躍。前半31分に、DF毎熊晟矢(C大阪)が放ったミドルシュートのこぼれ球を押し込んで待望の先制点をゲット。久保と同じく今大会初ゴールを決め「堂安は大事な場面で点を取るという気迫を感じた。これから良くなる」と武田氏は評価した。

 役者が揃い踏みした森保ジャパン。武田氏は「1次リーグは苦戦したけど、トーナメントは良い流れになっていくのではないか」。3大会ぶり5回目の優勝へ向けて、史上最強軍団がいよいよ本領発揮だ。