テニスの全豪オープン女子シングルス決勝(20日、メルボルン)を制し、2年ぶり2度目の全豪女王に輝いた世界ランク3位の大坂なおみ(23=日清食品)が試合後にとった行動が、現地で絶賛された。

 オーストラリアのニュースサイト「ニュース・ドット・コム」は、「試合後、セレモニーを終え大坂は一度は退場口に入ったが、多くのファンがボールや色紙をぶら下げサインを求めている姿を見て再びコートに戻り、すべてにサインした」と、大坂のファンサービスを記載。地元ヘラルド・サン紙のランズバーガー記者の「なおみは誰一人逃すことなく、求めるすべて、合計36回もサインした。素晴らしい」というツイートや、大会関係者がこの行為を称賛するツイートを引用し、ファンサービスを忘れない大坂の心意気を絶賛した。

 今大会は新型コロナウイルス感染防止のため、途中5日間は無観客で実施されたが、この日は観客が入り、多くの声援を受けた。大坂はスピーチで「前回(優勝した昨年の全米オープン)は無観客でした。今日はみなさんからエネルギーをもらいました。ありがとうございました」と話している。