錦織圭に忍び寄る〝年齢の壁〟 大会前日欠場の理由は…古傷のヒジではなく肩

2020年10月21日 06時16分

ケガに苦しむ期間が続いている錦織(ロイター)

 体の心配が尽きない。男子テニスで世界ランキング36位の錦織圭(30=日清食品)がヨーロピアン・オープン(ベルギー・アントワープ)のシングルス、ダブルスの各1回戦(20日)を右肩故障で棄権。開幕前日の会見で「まだ、ちょっと痛い。決めかねている」と出場に慎重な構えを見せていたが、試合当日に無理をしない決断を下した。

 この1年は踏んだり蹴ったりだ。錦織は自身の公式アプリで「まだ肩の状態が100%ではない」と棄権の理由を明かしたが、そもそも今年9月まで約1年にわたる長期欠場の原因は肩ではなくヒジだった。昨年夏以降から右ヒジの痛みに悩まされ、昨年10月に骨棘(こっきょく)を取り除く手術を受けた。順調に回復していたが、今年春に新型コロナウイルス禍で実戦機会を奪われただけでなく、復帰目前の今年8月にはコロナ感染という災難が襲った。

 ようやくの復帰も、今度は肩だ。久々の4大大会出場となった全仏オープンでは1、2回戦ともフルセットの死闘。右肩に痛みを覚え、顔をしかめてトレーナーからマッサージを受ける場面もあった。錦織は「しっかり練習で鍛えて、またビエナ(ウィーン)の大会に向けて準備していきたい」と、26日開幕のエルステバンク・オープン(オーストリア)へ決意を語ったが、加齢とともに押し寄せる体力面の不具合は無視できないところまできている。