【イタリア国際】錦織383日ぶり白星! 2時間超の持久戦制して2回戦へ

2020年09月15日 04時18分

ストレート勝ちで1回戦を突破した錦織(ロイター)

【イタリア・ローマ14日(日本時間15日)発】男子テニスのイタリア国際1回戦で、世界ランキング35位の錦織圭(30=日清食品)が同44位のアルベルト・ラモス(スペイン)に6―4、7―6(7―3)で勝利。383日ぶりに白星を飾り、2回戦に駒を進めた。

 クレーコート(赤土)の今大会は錦織にとって復帰2戦目。右ヒジの故障と新型コロナウイルス感染による長期離脱から約1年ぶりの実戦復帰となった前大会「ジェネラリー・オープン」(オーストリア・キッツビューエル)では1回戦で逆転負けを喫しており、この日の勝利は昨年の全米オープン2回戦(8月28日)以来となった。

 ケガをしていた右ヒジにサポーターを着用して試合に臨んだ錦織。第1セットはファーストゲームでいきなりブレークポイントを握られたが何とかキープ。第3、5ゲームは連続してラブゲームでキープするが、相手のラモスもサービスゲームを落とさず、互いにキープを続ける展開となった。錦織は随所にミスショットが目立ち、まだ完全復調とは言えない動き。だが、5―4で迎えた第10ゲーム、ラモスが連続ダブルフォールトに続いて得意のフォアでもミスして自滅。ラッキーな形で最初のセットを奪った。

 第2セットも序盤から両者キープの展開。錦織は尻すぼみだった復帰戦とは対照的に、試合中盤からストロークで徐々に本来のショットを取り戻した。第7ゲームではバックのウイナー、サービスエース、ドロップショットと錦織らしい多彩な攻めを繰り出し、第9ゲームでも相手の苦手なバックにボールを集めてからドロップショットを連発。その後、第10、12ゲームで計5度もマッチポイントを握りながら決め切れず、タイブレークにもつれ込んだ。ここで錦織は先にミニブレークして優位に立ち、最後はネットインという幸運で2時間を超える接戦にピリオドを打った。

 錦織は第1サーブ成功率56%ながら一度もブレークを許さず。それでも、まだミスは多く、課題は残った。今大会は4大大会の全仏オープン(27日開幕、パリ)の前哨戦。全米オープンで危険行為によって失格となった世界1位のノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)、赤土王者の〝赤土王者〟ラファエル・ナダル(34=スペイン)など強豪が揃っている。完全復活を狙う錦織にとって絶好の腕試しとなるだけに、まずは1回戦突破が大きな収穫となった。

 日本列島が大坂なおみ(22=日清食品)の全米オープン制覇で盛り上がる中、日本の男子エースにも明るい兆しが見えてきた。