【米ニューヨーク25日(日本時間26日)発】男女共催ツアー大会「ウエスタン&サザン・オープン」の3回戦で、世界ランキング9位で第3シードのセリーナ・ウィリアムズ(38=米国)が同21位のマリア・サカリ(25=ギリシャ)に7―5、6―7(5―7)、1―6で敗れ、8強入りを逃した。

 セリーナにとって2戦連続で2時間超えの激戦となった。第1セットを奪い、第2セットは4ゲーム連取された後に4ゲーム連続で奪取。タイブレークに突入する接戦となった末に落とすと、ファイナルセットは一方的にやられる展開となった。終盤はやや戦意喪失したのか、打球時の声もなくなり、激闘で痛めた左足をさするしぐさも見せた。

 この逆転負けによってトップ4シードのうち3人が敗退。すでに第1シードのカロリナ・プリスコバ(28=チェコ)、第2シードのソフィア・ケニン(21=米国)は2回戦で敗れている。8強入りしたのは世界10位の大坂なおみ(22=日清食品)だけという波乱模様だ。

 そもそも今大会は女子世界ランキング上位10人のうち6人がコロナ禍を回避して欠場。つまり、ベスト8では世界10位の大坂が最高位。優勝がグッと近づいただけでなく、同会場で行われる4大大会の全米オープン(31日開幕)へ勢いをつけられそうだ。