【飛び込み】馬淵優佳 夫・瀬戸大也、2人の子との時間を犠牲にしても…現役復帰を決めた理由

2022年08月06日 05時15分

久々の日本選手権で4位に入った馬淵優香(東スポWeb)
久々の日本選手権で4位に入った馬淵優香(東スポWeb)

 飛び込み女子元日本代表で、昨年12月に現役復帰した馬淵優佳(27=ミキハウス)が7年ぶりに日本選手権の舞台へ帰ってきた。初日(5日、日環アリーナ栃木)の3メートル板飛び込み決勝では、高難度の技を披露。表彰台には届かなかったが、273・60点で4位に入った。2年後のパリ五輪出場を目標に掲げ、第2の競技人生を歩み出したママさんアスリートの「現在地」は――。


 この日は一度目の現役時よりも難易率を上げた技に挑戦。予選では優勝した6月の関西選手権(267・90点)を上回る、復帰後自己ベスト(280・80点)をマークし「出し切ったのでホッとしている。すごく疲れているけど、変なアドレナリンが出ているので夜寝られないと思う」と笑顔で振り返った。

 2017年11月に引退し、昨年12月の電撃復帰からわずか9か月。周囲の想像を上回る上昇曲線を描いている。「人生は一度きり。自分の本当の気持ちに今向き合わないと絶対後悔する」と退路を断った。

 昨年10月に練習を再開。現在は栃木に拠点を置き、1日に多い時で約6時間、週5~6日練習に励んでいる。17年5月に結婚した競泳男子の瀬戸大也(TEAM DAIYA)との間にもうけた2人の子供は、お互いの両親が面倒を見ることも多い。馬淵は「周りのサポートがあって、練習に打ち込めている」との思いを胸に、22年世界選手権代表の上位3選手に次ぐ結果を残した。

 一方の瀬戸は、16年リオ五輪女子200メートル平泳ぎ金メダルの金藤理絵氏を育てた加藤健志コーチに指導を仰ぐため、今春から神奈川にある東海大近くに部屋を借りて練習に明け暮れている。家族で一緒に過ごす時間は必然的に少なくなった。

 それでも馬淵は母親としても奮闘しており、東海大のプールに子供を連れて顔を出すなど、できる限りの形で家族団らんの時間を過ごしているという。馬淵は「離れている時は子供に会いたい、寂しいと思う」と複雑な心境を口にしながらも「寂しい思いをさせているかもしれないが、その分自分の娘たちに母親が頑張っている姿を見せられたら」と力を込めた。

 五輪への道が険しいことは、選手として妻として嫌なくらい実感してきた。「まだまだ自分のレベルでは戦えない、もっと強くならないといけないと理解している。まずはコツコツと来年の福岡で開催される世界選手権で代表になりたい」と前だけを見ている。

関連タグ: