競泳の東京都オープン最終日(21日、東京・辰巳国際水泳場)、女子50メートルバタフライ決勝は白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(20=ルネサンス)が25秒77で復帰後初優勝を飾った。

 ついに〝女王奪還〟だ。同種目で日本記録を持つ池江は前半でトップに立つと、リードを保ったままフィニッシュした。

 予選は26秒38の全体1位通過で日本選手権(4月、東京アクアティクスセンター)の参加標準記録を突破。今大会、バタフライを〝解禁〟した池江は20日の100メートルこそ目標タイムに届かず悔しさをあらわにしたが、この日のレースでリベンジを果たした。

 池江はすでに50メートルと100メートル自由形、100メートルバタフライで東京五輪代表選考会を兼ねた同選手権の参加標準記録をクリアしている。出場種目はこれから西崎勇コーチと話し合って決めるが、五輪の切符をかけた大一番で注目を集めることは間違いなさそうだ。