「モンゴルの怪物」が悲願の初賜杯をつかんだ。大相撲名古屋場所千秋楽(24日、愛知県体育館)、幕内逸ノ城(29=湊)が幕内宇良(30=木瀬)を寄り切って12勝目(3敗)。星で並んでいた横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)が結びで大関貴景勝(25=常盤山)に敗れたため、逸ノ城の初優勝が決まった。
表彰式の優勝力士インタビューでは「とてもうれしいです」と第一声。結びを待つ間の様子を問われると「もう一番(優勝決定戦)取れるようにと思って気持ちは(準備を)していました」と言いつつも、照ノ富士が敗れての優勝決定に「決まってくれてよかったです」と本音を口にして観客の笑いを誘った。
これまで新入幕だった2014年秋場所で13勝、19年春場所では14勝を挙げるなど優勝争いを経験しながら、あと一歩で賜杯には届かなかった。「優勝できると思ってた? そうですね。思っていました、いつか。13番、14番した時に優勝できなかったんで、今日は優勝できてよかったです」と喜びをかみしめた。
5月の夏場所は新型コロナウイルスに感染した影響で全休した。休場明けの快進撃には「コロナにかかって他の力士よりは休んだと思っていたので、そのぶん本場所に(力を)出そうと思ってやってきたのでよかったです」と振り返った。
9月の秋場所では三役復帰が濃厚。大関挑戦のスタートラインに立つ。逸ノ城は「またゼロからしっかりやるだけ。変なことは考えずに、一生懸命頑張ります」と無欲で挑む構えを見せた。












