角界に〝コロナショック〟が吹き荒れている。大相撲名古屋場所9日目(18日、愛知県体育館)、日本相撲協会は放駒親方(44=元関脇玉乃島)が新型コロナウイルスに感染し、休場することを発表。前日まで6勝2敗で優勝争いのトップに並んでいた幕内一山本(28)ら放駒部屋の所属力士も全員休場となった。
〝負の連鎖〟が止まらない。今場所は7日目(16日)に出羽海部屋で大関御嶽海(29)らの陽性が判明。続く8日目(17日)には新十両欧勝馬(25=鳴戸)らの感染が確認された。これまでコロナが原因で力士が全休したことはあったが、途中休場は初めてのケース。しかも、わずか3日間で3部屋の力士が全員休場となり、感染対策を徹底している協会も頭を抱えている。
感染症に詳しい医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広氏は「それだけ今回の『BA.5』(変異株)の感染力が強いということでしょう」と指摘する。特に、相撲は接触が多い競技で感染リスクが高いとされており「部屋で集団生活しているから、換気を意識しても感染しやすいでしょうね。どうしても密になりますし」と角界独特の環境も要因に挙げた。
その一方、上氏は「感染力の強さは大相撲でも一般社会でも同じです」と強調した上で「感染者はうなぎ上りで増えていて、過去最多となるのはほぼ確実。今後もそういう(感染者が出る)部屋は増えるでしょう」と警鐘を鳴らした。さらに力士の大量離脱が相次げば、混乱の拡大は避けられない。
協会は10日目から来場者を対象に、座席での飲食は水分補給を除いて禁止するなど新たな手を打ったが…。果たして、無事に千秋楽を迎えられるのか。












