大相撲の大関貴景勝(24=常盤山)が5日、代表取材に応じ、名古屋場所(7月4日初日、愛知県体育館)に向けて「地方でやれるのはうれしい」と意気込みを語った。

 夏場所は千秋楽に大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)を本割で撃破。決定戦に持ち込み、横綱不在の15日間を最後まで盛り上げた。結果的に優勝を逃し「そういう(悔しい)気持ちもあるけど、こればかりは強くならないと」とリベンジに燃えている。

 場所後は「基本的に体を休めてきた」と振り返り、1日に稽古を再開した。一方、来場所は昨年春場所以来の地方開催。初日までの期間が通常よりも短く、新型コロナ感染対策で制約も多いため調整が難しそうだが、大関は「ずっと両国国技館だったし、地方でやれるのは一歩進んだ気がして少しうれしい。土俵に上がったら一緒だけどうれしい」と前向きに受け止めている。

 この日は基礎運動を中心に若い衆に胸を出し、立ち合いの確認などで汗を流した貴景勝。名古屋の土俵でも大関として存在感を発揮するつもりだ。