早すぎる別れに悲しみが広がった。13日に血管肉腫のため41歳で死去した東関親方(本名佐野元泰=元幕内潮丸)の通夜が18日、東京・葛飾区の東関部屋で高砂一門葬として営まれた。日本相撲協会の八角理事長(56=元横綱北勝海)が葬儀委員長を務め、親方衆や大関豪栄道(33=境川)、小結朝乃山(25=高砂)ら関取衆など約550人が参列した。

 八角理事長は相撲協会を通じて「まだ41歳と若く、また、高砂一門の後輩としても、とても残念に思います」とコメントを発表。先代の東関親方(75=元関脇高見山)は「残念。もう少しいてほしかった」と沈痛な面持ちを浮かべた。

 また、通夜が行われる前の昼ごろには部屋OBで東関親方の兄弟子にあたる元横綱曙(50=プロレスラー)も弔問に訪れたという。曙は一昨年に急性心不全で入院。現在も闘病生活を続けている。それでも、関係者が東関親方の死去を電話で伝えると、曙は「(部屋に)行く」と即答。病を押して弟弟子に別れを告げた。

 師匠不在となった東関部屋には振分親方(43=元小結高見盛)が在籍。部屋の継承については理事会が開かれる23日に正式に決定する見込みだ。