【柔道GS】阿部詩 女子52キロ級快勝で五輪代表当確 大技で因縁のブシャール圧倒

2020年02月22日 12時00分

【ドイツ・デュッセルドルフ21日(日本時間22日)発】柔道の東京五輪代表選考会の一つ、グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会第1日、女子52キロ級で阿部一二三(22=日体大)の妹の阿部詩(19=日体大)も優勝。昨年敗れた因縁の相手に雪辱を果たし、代表入りをほぼ手中にした。

 3か月前の悔し涙は決して無駄ではなかった。詩は初戦の2回戦から準決勝までオール一本勝ち。昨年11月のGS大阪で敗れ、外国人選手相手の連勝記録を48で止められたアマンディーヌ・ブシャール(24=フランス)との決勝は気合十分で臨んだ。

 詩の勢いに押されたのか、ブシャールはまともに組むことを避け、気勢をそぐような戦いぶり。詩は大技を連続して仕掛けて追い込んでいった。両者ポイントがないまま突入した延長戦ではブシャールが技を仕掛けずに3つ目の指導。これで詩が反則勝ちとなり、雪辱を果たした。

「内容には満足していないが、焦らずに自分の柔道ができたのは成長したところだと思う」と試合後はほっとした様子。兄の優勝も見届け「(兄妹同時優勝は)バクーの世界選手権(18年)以来なので、うれしいというか恥ずかしい」と頬を緩ませた。女子の増地克之監督(49)も今大会の内容を高く評価。27日に東京都内で行われる全日本柔道連盟の強化委員会で審議にかけられ、賛成多数で代表に決定する見込みだ。

 あくまで目標は「五輪の優勝」。そこに向けて「課題を克服して、もっと自分らしく、もっと強くなった姿で出たい」とさらなるパワーアップを誓った。