米欧両ツアーで活躍してきたポール・ケーシー(44=英国)が、サウジアラビア政府系ファンドが支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」第3戦(29日開幕、ニュージャージー州)からの参戦を表明したことで、過去の発言が改めてクローズアップされている。

 米ゴルフメディア「ゴルフチャンネル」は「LIVゴルフは新たに選手を追加したが、かつてサウジアラビアの人権問題への懸念から、同国でのプレーを敬遠していた選手であるという点で注目に値する」と指摘。その選手がケーシーというわけだ。同メディアによると、同選手は、2019年に当時欧州ツアー組み込まれていた「サウジ国際」の出場を辞退した。

 そのとき本人はユニセフ(国連児童基金)の親善大使を務めており「お金をもらって出場してしまったら偽善者になってしまう。スポーツは政治的ではないと言う人は、くだらない。スポーツはとても政治的だ。この地域内の問題を浮き彫りにするのであれば、このようなスタンスを取って変えてよかったと思う」と主張していた。

 しかし、ケーシーは方針を転換して21年の「サウジ国際」へ出場。そのときの声明で「私は常にオープンマインドで、スポーツには変革に影響を与える力があると信じている。私は、サウジアラビアのこの取り組みと、将来のビジョンに耳を傾けた。彼らはプロの女子トーナメント2試合を成功させ、この取組は、プロゴルフだけでなく次世代のために大きな計画持っていることを示している」と説明した。

 アジアツアーにくら替えした今年2月にも同大会へ出場しており、もはや新ツアー参戦も不思議ではない。4月の「マスターズ」で棄権したのを最後に試合に出ておらず、参戦がずれ込んだ負傷の影響だったようだ。