【BMW選手権】松山英樹3位も世界ランク1、2位と互角!あるぞ年間王者

2020年08月31日 11時00分

久々のV争いを演じた松山(ロイター=USA TODAY)

【イリノイ州オリンピアフィールズ30日(日本時間31日)発】米男子ツアーのプレーオフシリーズ第2戦「BMW選手権」(オリンピアフィールズCC=パー70)最終日、首位タイから出た松山英樹(28=LEXUS)は3バーディー、2ボギーの69で回ったが、通算2アンダーの3位に終わり、3年ぶりの優勝はならなかった。プレーオフに突入した激戦を制したのは世界ランキング2位のジョン・ラーム(25=スペイン)で通算5勝目を挙げた。

 3日間を終えて、アンダーパーは松山と、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(36=米国)の2人だけ。前週のプレーオフ第1戦「ノーザントラスト」をぶっちぎりで制したD・ジョンソンのスコアが30アンダーだったことと比べると、別次元のゴルフが要求されるセッティング。その中で松山は辛抱強く、自分のゴルフに徹した。

 前日にチップインイーグルを決めた1番パー5で2オンできず、2パットのパー発進。2番パー4では2打目をうまく寄せて2・5メートルを沈めてバーディーを奪ったが、3番パー4で2打目がグリーンに届かずにボギーとしてリズムに乗れない序盤だった。同組のD・ジョンソンは4番までに3つのバーディーを奪い、この時点で3打差をつけられた。

 だが、松山は慌てることなく目の前の1打に集中。6番パー3は1オンできなかったが、グリーン外からパターで沈めてバーディーとした。このあたりから1組前のホアキン・ニーマン(21=チリ)とラームが急浮上。優勝争いは4人に絞られる展開となった。

 後半に入り、11番パー4の2打目がバンカーにつかまりボギー。13番では3・5メートル、14番では2メートルのパーパットを何とかねじ込んで上位に食らいついた。15番パー5でイーグルパットこそ入らなかったが、楽にバーディーを奪って終盤につなげた。

 今大会の難所と言われる上がりの3ホール。16番パー3では1オンできずにグリーン奥にこぼしたが、絶妙なアプローチで何とかパーセーブした。この時点で首位のラームが4アンダーでホールアウトしたため、2打差で17番に突入。ティーショットをフェアウエーに乗せ、2オンに成功。9メートルのバーディーパットはラインに乗ったが、わずかにショートしてパー止まり。事実上の終戦となった。

 松山は今大会で新しい1Wを実戦投入。これまで、さまざまな海外メーカーのクラブを使用してきたが、今回は契約メーカー・ダンロップのニューモデルを手にした。

 さらにパターも新調。ツアー5勝目の2017年8月の世界選手権シリーズ「ブリヂストン招待」もエースのピン型ではなく、マレット型の新しいパターでの優勝だった。当時は新パターでさらなる活躍が期待されたが、翌週のメジャー「全米プロ」ではエースに戻して、優勝争いを演じ、5位と惜敗。マレット型の新パターは定着しなかった。

 一方、初日に20メートル超のロングパットを沈めるなど、好調のパッティングを支える今回の新パターはエースと同じピン型。長年の課題とされてきたパッティングを向上させる武器として、新エースに格上げされる可能性もある。

 ホールアウト後、松山は「ショットが最後まで思うようにコントロールできなかった。それでここまで粘れたのは収穫。勝つためにはパットはもちろん、ショット力が大事になると痛感させられた」と振り返った。それでもベストの状態ではない中で、世界ランク1、2位と互角に渡り合ったことは大きな自信になったはずだ。

【松山の次戦】次戦は7季連続の進出となる最終戦「ツアー選手権」(9月4日~、ジョージア州)。ポイントランク10位での参戦となるだけに、年間王者の可能性も十分にある。

 最終戦はポイントランキング1位のD・ジョンソンが10アンダーからスタート。以下、2位が8アンダー、3位が7アンダー、4位が6アンダー、5位が5アンダーで初日を迎える。6~10位は4アンダーとなり、松山はD・ジョンソンと6打差でのスタートとなる。

 このハンディをひっくり返せば、それまでの戦績に関係なく年間優勝。優勝者は賞金1500万ドル(約16億円)を手にする。その次の週から新シーズンが開幕。今年は新型コロナウイルスの影響で日程が大幅変更となっており、新シーズン開幕後の9月17日から「全米オープン」、11月12日から「マスターズ」とまだメジャー2試合が控えている。