フィギュアスケートの平昌五輪銀メダル・宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が26日、アイスショー「フレンズ・オン・アイス」(27~29日、新横浜スケートセンター)のリハーサルを行い、終了後に取材に応じた。

 2022年北京五輪を半年後に控え、新シーズンに向けて「日本は本当にレベルが高く、僕も五輪に出場できるように毎日毎日を大切にし、全力で枠(出場権)を取れるように頑張りたい」と意気込みを語った。

 今回のアイスショーでは新SP候補の「オーボエ協奏曲」を披露。「様々なことが不確定なことばかりなので、正直まだ決まっていない。まだ何とも断言できません」と言いつつも「有力なのはオーボエかなと自分で思っています。ステファン(ランビエル)コーチから絶対こっちがいいってひと言をいただけたら、たぶんそちらになるかもしれない」と話した。

 一方、フリー「ボレロ」ではループ、サルコー、フリップ、トーループの4回転4種類5本を入れることを明かした。「たぶん僕がスケートやっていく中で一番難しい構成がこれだと思っています」と言いつつも、その仕上がりには「一つひとつのジャンプが例年よりいいものが跳べている。間違いなく例年よりいい状態で試合に挑めると思っています」と自信を深めている。カギとなるループについては「やっと4年越しに跳べるようになっているので、早く試合で成功させることが楽しみです」と目を輝かせた。

 高難度のプログラムとなるが、決して五輪のためではない。宇野はいつものように「僕はいつもその時にできるジャンプを限界までプログラムに入れたいと思っている」と確固たるポリシーを口にした上で「今年が五輪シーズンじゃなくてもこの調子だったら同じことやっていますし、五輪シーズンだからこそまとめた演技を目指すべきだと言われたとしても、僕は先のシーズンを見据えて、もっともっと成長したいと思っているので、今年も挑戦できれば」と揺るがぬ思いを吐露した。