東京五輪男子マラソン代表の中村匠吾(29=富士通)が12日、自身のSNSを更新し、練習拠点を母校・駒大から所属先の富士通に移すと発表した。

 中村が大学3年だった際に東京五輪の開催が決まり、駒大の大八木弘明監督が「マラソンで一緒に五輪を目指さないか」と声を掛けたことがきっかけで、長きにわたり二人三脚で歩みを進め、東京五輪に出場。62位に終わったが「信頼できる指導者のもとで、同じ目標に向かって走り続けた日々は私にとって幸せな時間でした。大学を卒業後も母校を練習拠点に五輪を目指すことにご理解をいただき、ご支援、ご声援をいただきました富士通、駒沢大学の関係者の皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます」と感謝の言葉をつづった。

 また、結婚指輪の写真を投稿した上で「かねてからお付き合いしておりました女性と入籍いたしました」と報告。今後に向けては「これからは2人で支え合いながら、来年の世界選手権、2024年パリ五輪を目標に今まで以上に競技にも邁進して参ります」と力強く決意した。