【箱根駅伝】令和に復活した青学大・原監督「思っている以上に力を発揮してくれた」

2020年01月03日 18時09分

総合優勝の青山学院大

 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走の復路が3日に行われ、往路優勝の青山学院大が10時間45分23秒の大会新記録で2年ぶりの総合優勝を果たした。

「青学弱くなったな」。昨年の春先、周囲からそんな声が漏れていた。昨年の箱根駅伝では、総合5連覇を目指したが、まさかの2位。原晋監督(52)も「4連覇から5連覇へ向かう中で、その進化が少し止まってしまったかな」と話すほどの完敗だった。さらに、3区で区間新記録(当時)を叩き出した森田歩希(23=GMOアスリーツ)や6区山下りのスペシャリスト・小野田勇次(23=トヨタ紡織)ら主力の多くが卒業。平成の時代とともに青学の時代が終わるかに思われた。

 それでも、誰も箱根Vを諦めてはいなかった。地獄の夏合宿を経て、選手たちはひと皮むけた。「(箱根の)シードにも入れないぞ」と言われたチームが、10月の出雲駅伝では5位、11月の全日本大学駅伝では2位に入った。さらに、上位10人の1万メートル走の平均タイムが箱根駅伝出場チームの中でトップに躍り出るまでに成長した。

 確かな手応えをつかんで臨んだ箱根駅伝。2日の往路では、スーパー1年生の岸本大紀や、最初で最後の箱根路となった吉田祐也(4年)の活躍もあり、従来の記録を5分以上更新して優勝。

 3日の復路では、6区谷野航平(4年)、7区中村友哉(4年)のダブル4年生が流れを作ると、8区では、昨年大ブレーキのリベンジに燃える青山学院大の岩見秀哉(3年)が区間歴代5位の好走で首位をがっちりキープ。9区の神林勇太(3年)が区間賞の走りで、優勝を確実なものにすると、10区の湯原慶吾(2年)がそのままゴールに飛び込んだ。

 王座奪還に成功した原監督は「素直にうれしい。学生たちは私たちが思っている以上に力を発揮してくれた」と笑みを見せた。この優勝で、昨年12月のトークバトルで掲げた「これから続く黄金時代の始まりになれるように」という目標は実現した。次は黄金時代の構築に向け、タスキが4年生から下級生に受け継がれる。