ウクライナ侵攻が世界中で非難を浴びるなか、ロシアの五輪金メダリストが、軍服姿を披露し物議をかもしている。

 北京五輪ノルディックスキー距離男子40キロリレーで金メダルを獲得したロシア・オリンピック委員会(ROC)代表の一人、アレクセイ・チェルボトキンは先月末、ロシア軍の大尉に昇進。首に金メダルを下げ、軍服姿でセルゲイ・ショイク国防相と並ぶ写真がロシア国防省から公開された。

 戦争の最中に選手が軍服姿になったとあって、海外のライバルはショック。同じ種目でROCに敗れ銀メダルだったノルウェーのエミール・イベシェンは、ノルウェー「TV2」に「チェルボトキンが軍服を着た写真を見た。ぞっとしました。政治とスポーツは互いに関係がないと言われているけど、あの写真はその反対だと示している」と批判した。

 もともと軍所属の選手だったとはいえ、状況が状況だけに波紋を広げそうだ。