来年2月の北京五輪を前に、開催国の中国が〝過去の実績〟をアピールしている。

 約1か月後の開幕に向けて各競技は代表選考が繰り広げられている。国内に限っても26日にフィギュアスケート男女代表が決定し、29日からはスピードスケートの選考会がスタートした。

 現地では会場準備が進むなど受け入れ態勢が整いつつある。今回はコロナ禍や人権問題といった競技とは別の角度から注目を集めているが、〝国力〟を国際社会に示す機会ととらえているに違いない。

 そうした中、中国共産党傘下の英字紙「チャイナ・デイリー」は2008年北京五輪の実績を紹介。「当時の五輪は首都に旅行者を急増させただけでなく、スポーツと観光の統合を後押しした」と指摘した。北京市統計局によると、13年前は大会期間中に652万人が北京を訪問。また、国家体育場(鳥の巣)、国家水泳センター、国家体育館といった施設が整備されている「オリンピック公園」には08年以降、5億人以上の旅行者が訪問したと公園関係者が証言している。

 さらに、同紙は「当局は五輪以降、公園の機能に国際コミュニケーション、文化交流、スポーツ、レジャーを追加してアップグレードの努力を続けた。そして、14年はAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議、15年には世界陸上など8000を超える主要な国内、国際イベントが開かれている」と主張した。

 今回の五輪は13年前に使用した複数の会場を活用することから「当時の施設が再び主役を務めます」(同紙)とアピール。様々な問題が指摘されながら「大成功」となるか。