元日弁連会長の宇都宮健児弁護士(74)が8日、ツイートを更新。東京五輪・パラリンピックをめぐってアスリートに出場辞退を求める事態がネット上で起きていることに苦言を呈している。

 宇都宮氏は署名サイトで「東京五輪・パラリンピックの開催中止」を呼びかけており、たくさんの署名が集まっていることは既報通り。一方で、競泳女子で東京五輪代表の池江璃花子(20=ルネサンス)が7日に明かしたように、選手個人へ「辞退してほしい」などの言葉が投げかけられてもいる。

 こうした状況に宇都宮氏は「現在、東京五輪代表に内定した選手に出場辞退を求める声がネットであふれている。だが五輪中止を求める相手は選手ではなく、主催者であるIOC、IPC、国、東京都、組織委である」と指摘。

 続けて「当然のことながら選手にはいっさいの非はない。見通しの立たない、つらい状況に置かれている選手をこれ以上苦しめてはならない」と訴えた。