テニスの全米オープン車いす部門男子シングルスで5年ぶり7度目の優勝を果たした国枝慎吾(36=ユニクロ)と東京五輪・パラリンピック組織委員会は、18日にと新型コロナウイルス対策について意見交換を実施した。

 今大会では、クラスターの発生を防ぐため、バブル方式を採用。徹底した感染症対策を実施した。外出制限も厳しく「『これ以上外に出てしまうと失格になりますよ』っていう立て看板があった。それが外に出たらすぐにあった。監視員の人もいたので、外で散歩するってことは不可能だった」苦笑い。それでも、無事に大会を終えたことから「五輪・パラリンピックとの規模の違いから単純な比較は難しいかもしれないが、大会側が対策をしっかりやれば国際大会を無事行うことができるといういい例になった」と手応えを口にした。

 情報共有後、中村英正ゲームズデリバリーオフィサー(GDO)は「すごく勉強になった。安全安心な環境を提供するのがアスリートのためになると分かったことが一番参考になった」とコメント。室伏広治スポーツディレクター(45)も「対策をしっかりすれば、選手も安心した環境で普段通り競技ができたということなので、今後参考になる話だった」と振り返った。