東京五輪の簡素化で一致 森会長「お祭り騒ぎが果たして共感を得られるだろうか?」

2020年06月10日 22時56分

武藤敏郎事務総長(左)と森喜朗会長

 国際オリンピック委員会(IOC)は10日(日本時間同日夜)にオンライン形式の理事会を開催し、新型コロナウイルスの影響で来夏に延期となった東京五輪の対策を協議した。

 IOCと大会組織委員会は、コスト削減とコロナ感染予防の観点から「華美なものとはせず簡素(シンプル)な大会の実現」「選手、観客、関係者、ボランティア、大会スタッフにとって安全・安心な環境を提供」という方針で一致。また、来年の大会について「過去に例を見ない団結と共生の祭典」「世界に復活・復興の証しを示すもの」「人類の希望、くじけぬ力、そして一つとなって取り組む力の象徴」などと位置付けた。

 理事会終了後の会見に出席した森喜朗会長(82)は、大会のシンプル化について「コロナによって世界中が大変な混乱をして犠牲者も出ている中で、従来のような華美な、お祭り騒ぎなことが果たして多くの人々に共感を得られるだろうか?と考えなければいけない」と語った。

 簡素化に向けた具体的なプランについて武藤敏郎事務総長(76)は「何ができ、何ができないか? これから検討することになる」と話し、サービス水準の見直しにおける約200項目を洗い出していくという。

 現状では聖火リレーは見直しの対象になっている。大会参加者の削減はうたわれているが、観客とアスリートは含まれないことも明かされた。