【バドミントン】渡辺勇大 コロナに負けない超ポジティブワード

2020年04月09日 16時40分

渡辺は前向きに過ごしている

【どうなる?東京五輪パラリンピック(13)】バドミントンの男子ダブルス&混合ダブルスで東京五輪を目指す渡辺勇大(22=日本ユニシス)が本紙の電話インタビューに応じて心境を激白した。3月の全英オープンの男子ダブルスでは遠藤大由(33=同)とのペアで日本勢初Vの偉業を達成。その直後に五輪の1年延期が決まり、選考レースや練習日程も白紙となったが、驚くほど前向きに「今」を生きている。不安、戸惑い、混乱が続く世の中に対し、ポジティブな男らしいメッセージを送った。

 前代未聞の事態にも動じることはない。五輪延期の一報を聞いた渡辺の感想は「でしょうね」だった。「仮に自分に決定権があってもそうしていましたね。人の命があって成り立っているし、そこを害する決断はあり得ない。アスリートだけいれば五輪が開催できるわけじゃない。今こそ世界中の人々の気持ちを優先しなきゃいけない」

 渡辺は現在、千葉県内の自宅でトレーニングを重ねている。5キロのダンベルを手に筋トレに励み、近所をランニング。公園では鉄棒で懸垂するなど工夫をこらして体力、筋力を維持する。自他ともに認める超プラス思考の渡辺に「この苦境をどうプラスに変えるか?」と問うと「その『変える』って表現が正しくないですね。変化じゃなくて前進するだけ。前進する時間が1年増え、また強くなれるチャンスを与えてくれた。楽しみで仕方がないですよ」と超前向きだ。

 また「言いたいことを言い、自由に生きるのが僕の強み」という渡辺は「計画性がなくて自分にメチャクチャ甘い。三日坊主にもならないくらい継続が苦手なんです」と自らの弱点を語るが、そこもポジティブ。中学生の時に「三日坊主を継続する」との境地に達した。「例えばスマッシュの練習が三日坊主になっても、すぐに次の新しいことを始める。一日で終わっても、また別のことをトライ。これを繰り返せば成長できるんです」

 挑戦はバドミントンの枠にとどまらない。「靴を揃えましょう」という張り紙を見れば、その瞬間から実践。「やるからにはメチャクチャきれいに揃えます」。今年に入って選手だけのツイッター、インスタグラムのアカウントを作成し、一般の人と交流するプロジェクトも始めた。

 緊急事態宣言が発令されたが、自宅で過ごす子供たちにメッセージを送る。「やりたいと思ったらまずやってみる。何でもいいんですよ。例えば青汁を飲んでみようとか、それだけで人間力は確実に高まる。僕は両親にそうやって育てられました。好奇心を行動に移し、それを職業にできる時代は絶対に来ます。今はお金にならなくても、もっと先にお金につながるかもしれません」

 最後に成功への秘訣を聞くと「成功するまでやり続けること。失敗は成功の過程でしかない」。今こそ世の中にこの言葉を届けたい。

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