【バドミントン】全英OPV 11歳差の遠藤、渡辺コンビに注目

2020年03月17日 16時40分

表彰式で笑顔の遠藤(右)と渡辺(ロイター)

 バドミントン日本代表「バード・ジャパン」の層の厚さは全競技ナンバーワンだろう。全英オープンの男子ダブルスで日本勢初Vを飾った遠藤大由(33)、渡辺勇大(22)組(日本ユニシス)がそれを証明した。

 東京五輪で金メダル量産が期待される日本は男子シングルスの桃田賢斗(25=NTT東日本)を筆頭に激戦の女子ダブルス、女子シングルスがメダルの有力候補だった。そんな中、やや注目度の低かった男子ダブルスまで世界の「頂点」に立ったのだから期待値はますます上がる。

 快挙を達成した2人は年の差11歳のペアだ。日本ユニシスの現コーチ・早川賢一氏(33)とペアを組んでリオ五輪に出場した遠藤は、大会後に渡辺とペア結成。燃え尽きて引退した早川氏に対し、遠藤にはまだ五輪への野心が残っていた。若いころはヤンチャだったが、今ではチーム関係者の間で「寡黙な職人」と言われ、親分肌としてチームをまとめる。

 片や渡辺は今まさに脂の乗る血気盛んな若武者。今大会は東野有紗(23)と混合ダブルスで出場し、東京五輪は2種目掛け持ちの「二刀流」で挑むが、思ったことをズバズバと口にし、喜怒哀楽が激しい。結果が出ない時期に、周囲に「どちらかに絞ったほうがいい」とさんざん言われ、当時は「憤りを感じ、腐っていたこともある」と振り返る。だが、信念を曲げずに「二刀流」を貫く渡辺は以前に、本紙にこう語っている。

「両方やっているから生きているプレーは間違いなくある。(男子)ダブルスだと前衛が多く、だからこそ(後衛の)ミックス(混合)で相手の気持ちが分かる。2つの種目が互いにカバーしている感じなんです」

 2018年の混合ダブルス制覇に続き、今大会Vで「二刀流」も成功。男子ダブルスは五輪選考ポイントで各国8位までの上位2組が東京五輪に出場できる。選考レースは4月12日まで中断のため確定ではないが、五輪でのダブル金メダルは決して夢ではない。