“自殺未遂説が飛び交った”河井案里議員「救急搬送」騒動

2020年03月30日 16時20分

河井案里氏
河井案里氏

 自民党の河井案里参院議員(46)が28日、議員宿舎から都内の病院に救急搬送されていたことが29日、本紙の取材で明らかになった。初当選した昨年7月の参院選をめぐり秘書が公職選挙法違反(買収)で起訴された事件に関し、夫の河井克行前法相(衆院広島3区選出)とともに広島地検が立件も視野に入れた捜査を進める中、案里氏の身に何が起こったのか。

 案里氏が救急搬送されたのは、28日午後9時から10時にかけてだ。安倍晋三首相(65)が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急経済対策に関連して、イベントなどを中止した事業者に対する給付金制度の創設を検討する意向を表明した会見の後で、真偽不明の一報に永田町では「自殺を図ったのか」「薬物の可能性は?」と臆測が飛び交った。

 案里氏は昨年、公職選挙法違反の疑惑が出た際、適応障害と診断されたとして、国会を欠席。1か月後に復帰していたが、27日には参議院本会議を発熱を理由に欠席していた。同僚議員は「救急搬送された直後、仲間からメールで『案里氏が薬物摂取し、自殺未遂した!』と連絡があり、ビックリしました」と振り返る。最悪の事態も懸念されたが、真相は違った。

「国会を病欠した案里氏は、持病の薬を服用していたのに酒をあおり、泥酔してしまい、自ら119番し、都内の病院に搬送されたんです」(永田町関係者)

 案里氏は秘書が逮捕、起訴されても自身の議員辞職や離党はせず、国会議員の続投を世耕弘成参院幹事長に伝えていた。このため、案里氏の救急搬送は自民党内でも把握されていた。

 前出の議員は「一報の後に案里氏が単にお酒の飲み過ぎだったことを知り、人騒がせな方だと本当にあきれました」と打ち明けた。前日に発熱で国会を欠席していながら、酒を浴びるほど飲んで泥酔した原因は何だったのか?

 今月、案里氏の秘書が起訴された直後、広島地検は広島市議を任意で事情聴取した際、昨年の参院選公示前に克行氏から数十万円を受け取っていたことを認める供述をしている。

「広島地検は、河井夫婦が地元市議らに票固めのために現金を配った疑いがあるとみているというのが普通の解釈です。逮捕されるかもしれないと案里氏も薄々感じて情緒不安定になり、泥酔するまで飲んでいたんじゃないでしょうか。新型コロナウイルス感染拡大で自粛ムードのさなか、何をしているんだか。悲劇のヒロインを演じた自作自演の可能性まで考えられますね」(自民党関係者)

 本紙は29日、永田町の案里氏事務所に電話取材を申し込んだがスタッフは不在だった。

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