「高3女子神隠し」の衝撃背景

2014年01月20日 08時00分

 関東、関西で小中学校女子生徒の行方不明が相次いで発生し、世の親御さんらの不安も募らせている。昨年夏には千葉・茂原市で県立高校3年の女子生徒Aさん(17=当時)が約2か月半も行方がわからなくなる騒ぎも起きた。こちらも事件性はなかったが、“神隠し”とまで言われた一件の意外な背景が分かった――。

 Aさんが突然行方不明になったのは、昨年7月11日。足取りがまったくつかめないことから、千葉県警と茂原署は何らかの事件に巻き込まれたことを想定して捜査を開始した。茂原署副署長はこう振り返る。

「若い女性が夏の時期に姿を消したため、当初は拉致されたり、性犯罪に遭ったことを想定しました。あの地域は特別治安が悪いわけではないが、泥棒やひったくり、また性犯罪もポツポツ発生している。(Aさんは)お金も持っていませんでしたし、何らかの被害に遭っている可能性は十分考えられました」

 茂原署は県警本部からの動員を含め、1日10人以上の捜査員を投入。日によっては重点的に20~30人を当たらせたこともあった。ところが、身代金の要求など犯人からの接触は一向になかった。隠密に捜査を続けて1か月が経過したことから公開捜査に踏み切った。

 すると、9月26日になって近所の男性(70)が、自宅近くの神社の社の中でうずくまっているAさんを発見。捜査員が詳しい話を聞いたところ「事件性なし」となり、約2か月半におよぶ失踪劇は原因がよく分からないまま幕引きとなった。

 捜査関係者は「発見した時は行方不明時と同じ制服姿。シャツやカバンは泥まみれで衰弱していた。『事件に巻き込まれたのか』との質問には黙ったまま首を横に振るし、連れ去られていたわけではない。『ずっとこの神社にいたのか』と聞くとうなずくだけでした」と言う。

 現代の神隠し事件はさまざまな臆測を呼んだが、ここに来て新たな事実が判明した。全国霊感商法対策弁護士連絡会事務局長の山口広弁護士が衝撃的な事実を明かす。

 

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