トランプ米大統領が15日、3日間の中国訪問を終えた。中国がボーイング製航空機200機や米国産農産物の購入で合意し、成果をアピールしたトランプ氏だが、習近平国家主席に見せた最大限の配慮に驚きの声が上がっている。
トランプ氏が異例の行動に出たのは14日夜に北京で開かれた歓迎晩さん会の席上だ。卓上には北京ダックやサーモンのマスタードソース添えなどのほか、中国産の赤、白ワインが用意された。乾杯したトランプ氏は白ワインのグラスを口に運んだのだ。
トランプ氏は兄がアルコール依存症で42歳の若さで亡くなったことを教訓にアルコールは一切口にしない。ビールを飲んだこともなく、乾杯時はアルコールではなくダイエットコークで済ませることで有名だ。
ネット上では「習近平国家主席への敬意を示した」「中国側もトランプ氏がアルコールを飲まないことを知っているので、ノンアルコールワインだったのではないか」と議論を呼び、海外メディアは「飲むしぐさだけで飲んでいないのでは」「禁酒主義者のトランプ氏がアルコールに触れただけでも中国との関係性を象徴している」などと報じた。
世界は米中2強時代に突入したといわれ、訪中でトランプ氏はテスラのイーロン・マスク氏をはじめ、エヌビディア、アップルのCEOらを帯同させた。最先端技術で中国と火花を散らす中で、ライバルの米企業トップが訪問することで、融和ムードの演出に腐心したともいえる。
米中首脳会談で「具体的な成果は乏しかった」との評価もあるが、習氏のメンツを立て、機嫌を損ねなかったことが最大の成果だったのかもしれない。












