スマホで動画を見ていたら肘痛に…解決法はありますか?

2022年01月09日 10時00分

腕の上部と下部の筋肉を伸び縮みさせるストレッチ。肘から手首にかけて固まった筋肉を和らげる効果がある
腕の上部と下部の筋肉を伸び縮みさせるストレッチ。肘から手首にかけて固まった筋肉を和らげる効果がある

【病院通いになる前に健康寿命をのばす! プレメディカルケア】

 けがも生活習慣病も要因は日常にあり! 新進気鋭のスポーツトレーナー・永井正彦氏による新企画がスタートです。

 スポーツトレーナーとして2005年から16年間、水泳五輪代表選手やプロサッカーチームをはじめ、学生運動部、企業研修等、小学生から90代までを含む延べ5万人の体の悩みを聞き、メンテナンスを行ってきました。

 特に昨今はコロナ禍における運動不足やストレスから、心と体に悪影響をきたす健康二次被害が深刻です。しかも医療逼迫が懸念されたことで、病院に行くのは気が引けるという方も多くいらっしゃいます。もちろん病院に行けば治療してもらえますが「なぜそうなってしまったのか?」という要因を知り、そこを見直さなければ、回復してもまた繰り返してしまう恐れがあります。

 その要因とは、日常生活の中にあるはずです。

 無病息災は理想ですが、現代は一病息災の時代です。であれば病気やけがとどう向き合えばいいのか。そのためには「プレメディカルケア=予防意識」を持ち、生活環境を整えることが重要になってきます。これまでに見てきた事例から、皆様の健康に役に立つヒントをお伝えできたらと願っています。

【Q】スマホで動画を見ていると肘が痛くなるんです。(10代・女性)

【A】手は使わず、スマホを固定して見るようにしてみてください。

【解説】「肘が痛い」と相談にやってきた高校2年生。帰宅部だから運動は何もしていないけど、好きなアーティストのユーチューブをスマホで見ている時に痛みを感じるとのこと。

 いわゆる“スマホ肘”でした。スマホの使い過ぎによって急増している現代病のひとつで、テニス肘またはゴルフ肘とも呼ばれる肘の使い過ぎによる症状に似ています。

 ソファに横になってスマホを手に持ち、毎晩1時間以上見ているそうで、肘の外側から手首までの前腕部分の筋肉が固まり、肘だけではなく手首の腱鞘炎も起きていました。

 このまま無理な姿勢でスマホを見続けていけば、最悪の場合は物が持てなくなるほど腫れ上がる危険性もあったので、まずはユーチューブを見る時はスマホ自体を固定して、手を使わないで見るよう伝えました。そしてこわばった筋肉を和らげるため、両腕を前に伸ばした状態で、手首を上下にそらすストレッチを10回1セット、1日3セットを勧めました。

 後日、スマホ固定用に好きなアーティストのスマホリングを買ったと見せに来てくれ、ストレッチも継続しているようで、手首から肘にかけての筋肉の張りも緩和していました。外出自粛でスマホを見る時間が長くなり、こういった症状に悩む人は増えています。今回、固定をお勧めしたように、視聴時の姿勢や視聴方法を見直してみても良いかもしれません。

 ◆永井正彦(ながい・まさひこ)1980年6月28日、東京都生まれ。スポーツトレーナー。2005年に都内でスポーツ整体「プレメディカルケア」を開業。パラ水泳の宮崎哲選手や津川拓也選手のパーソナルトレーナーも務めている。

【関連記事】

関連タグ: