【志賀貢 男の羅針盤】

【色気は墓場まで持って行こう】100歳長寿の高齢者に「長寿の条件は何ですか?」と聞いてみると、判で押したように、3つの答えが返ってきます。

 一つ目は、三食をしっかり食べること。二つ目は、くよくよしない。そして三つ目は、死ぬまで色気を失わない。これは、かつて、NHKの「百歳バンザイ!」という番組に出演していた時に入手したデータです。

 一つ目の三食をしっかり食べるというのは、食欲、つまり体力を保つことですから、予想通りの回答でした。

 二つ目は、ストレスに負けないということ。長く生きていれば、さまざまな幸、不幸を経験するでしょう。でも、後ろを振り返らず、前を見て生きていくということです。

【長生きのためには性欲は必要不可欠】三つ目の色気は、意外に思う人がいるかもしれませんが、よく考えてみると、性欲は男女とも生き甲斐を感じるために大切なことです。ただし、異性に対する好奇心を丸出しにして、女性のお尻を追いかけるということではありません。

 つれ合いの着物姿を見たら美しいと思い、娘盛りの孫を見たら可愛いと思う、そして手のひとつも握ってやりたいと思う。こうしたささやかな欲望を失わずに暮らしていくことが、百歳長寿には大切なのです。

【男性は80歳になっても朝立ちを】男性ホルモンのアンドロゲンが、睾丸から分泌されていれば、男は80歳になっても朝立ちが起こるものです。また、「男の精液一斗樽」と昔から言われているように、体調さえ良ければ、精液は無尽蔵に蓄えられるもの。

 とにかく、年齢を気にしすぎず、若々しい心を保つのが、不老長寿の最大の秘訣なのです。

 ☆しが・みつぐ 北海道生まれ。医学博士。昭和大学医学部大学院博士課程を卒業。臨床医として診療を行うこと50年超、現在も現役医師として日々患者さんに接している。文筆活動においてもベストセラー多数。性科学の第一人者にして、近年は高齢者の臨終や性に関しても健筆をふるう。美空ひばり「美幌峠」「恋港」などの作詞も手掛けた。