【石原結實 病気を吹き飛ばす食図鑑】南アメリカのアマゾン川流域原産のナス科の一年生草本。ピーマンはフランス語の“piment”よりきており、英語では“green pepper”(緑のトウガラシ)とか“sweet pepper”(甘いトウガラシ)と呼ばれる。
15世紀に、コロンブスがヨーロッパに伝え、日本には明治初期にアメリカから入ってきた。
旬は夏で、免疫力強化のビタミン(AやC)や疲労回復のビタミン(B1、B2)が多く含まれるので、夏バテ防止に格好の野菜である。又、毛細血管を強化し、ビタミンCと協同して出血を防ぐビタミンPも含まれているので、出血性疾患(脳出血、胃・十二指腸潰瘍、紫斑病…)の予防や傷の治癒促進に効果的。
今年2月、私の母校・長崎大学・熱帯医学研究所の北潔教授らの研究グループが、新型コロナウイルスの増殖を抑える「5―ALA」(5―アミノレブリン酸)について国際学術誌(Biochemical and Biophysical Research)に発表した。野菜の中で「5―ALA」を多く含むのが、緑(クロロフィル)の濃い春菊、ホウレンソウ、ピーマンなどで、とくにピーマンには格段に多く含まれている由。
ピーマンについて特筆すべきは、ケイ素(というミネラル)が多く含まれており、毛髪や爪の発育に効果がある、という点である。
旬は夏だが、今では一年中出回っているので、サラダにして生で食べたり、油を使って炒めたり、ピーマンの肉詰めにして食べたりし、大いに利用されるとよい。
◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は「水分の摂りすぎが病気をつくる 日本人が知らない『水毒』の恐怖!」(ビジネス社)。












