もう無理!? 新築住宅に太陽光パネル設置を義務化する方針を小池百合子東京都知事が表明しているが、多くの批判にさらされている。都は現在、この案件について都民から意見を募集している。もし実現したら、絶対に太陽光パネルを設置しないといけないのか?

 義務化に反対する「自由を守る会」の上田令子東京都議は「実は拒否権があります」と明言する。「設置義務付けは業者に対してで、住民が『パネルはいらない』と言ったら付けられない。というのも、勝手に付けたら財産権の侵害になってしまうから。拒否権があることは、ぜひ知っておいてほしいですね」

 義務化にはいくつかの疑問が指摘されている。設置して本当に元が取れるのか、災害などで壊れるのではないか、廃棄処分するときにコストがかかるのではないか、などだ。上田氏は「私のツイッターでも義務化反対のツイートに『いいね』が止まらない。電池がなくなるのが早いくらい」と反響に驚いている。

 都政関係者は「義務化っていう言葉が先行してしまった。余計にお金がかかるのでは、と都民をびっくりさせてしまったのは小池氏らしくない」と指摘する。上田氏も「パネルを付けたい人は付ければいい。そういう人に補助を厚くするとかでよかったのではないか」と話した。

 参院選には小池氏の元秘書である荒木千陽氏が東京選挙区で立候補予定だ。

「小池氏としては荒木氏を国会に送り出し、国で太陽光パネル義務化に動いてもらい、自分も都でやって…と想定していたのではないか」(上田氏)

 問題は義務化の方針がどうなるかだが…。「年内に決めるって話だったけど、もうやらないのでしょう」と上田氏は予測する。小池氏に秘策はあるのか?