今回で見納め?現行「エアフォースワン」はこんなに凄い

2022年05月23日 11時30分

大統領専用機「エアフォースワン」(ロイター)
大統領専用機「エアフォースワン」(ロイター)

 バイデン米大統領(79)は22日、大統領専用機「エアフォースワン」で米軍横田基地に到着した。同機が日本に飛来するのは2019年のG20首脳会合以来。当時のトランプ大統領を乗せてきた。

 映画などでも有名だが、エアフォースワンとは大統領が搭乗した際のコールサインのことで、正式な名称は「VC―25」。予備機も含めて2機ある。

「ツウになる!世界の政府専用機」などの著者で航空写真家のチャーリィ古庄氏は同機を「ボーイング747―200型機をベースに、核兵器の爆発による電磁パルス対策や対空ミサイル攻撃に対する警報装置、チャフなどのレーダー妨害装置とさまざまな改良が施されている」と解説する。

 そんな同機が導入されたのは今から30年以上前の1990年。さすがに老朽化や整備コストの問題があり、米空軍は15年、後継機にボーイング747―8を導入すると発表した。そのため、同機が日本で見られるのは今回が最後になるかもしれないという。

「747―200は世界中を見てもほぼ飛んでいません。もちろん、米軍仕様なので一部は新型の計器もついているが、運航に機長、副操縦士、航空機関士と3人必要な機体。新しい747―8型機は2人態勢で運航できる」(同)

 新しい大統領専用機は3機体制となり、うち2機は経営破綻でトランスアエロ航空に引き渡されなかった機体を改修する。24年には運用開始予定だという。

 航空業界ではエンジン2つの双発機の性能向上により、4発機の需要が落ち込んでいる。「空の女王」と呼ばれた747も例外ではなく、747―8も今年で製造中止となる。古庄氏は「韓国が大韓航空の747を導入し、中国もエアチャイナ塗装の747を使っている。トルコも747を買いましたし、クウェートなどもそう。もしもの時を考えると、エンジンが4発あるのはポイントなんです」と話す。

 要人輸送に関してはまだまだ需要があるようだ。

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