れいわ新選組の山本太郎代表(47)は11日、国会内で記者会見し、今夏の参院選東京選挙区(改選数6)にトランスジェンダーで、新宿区議のよだかれん(依田花蓮)氏(50)の擁立を発表した。

 よだ氏は「男性から女性に生まれ変わったトランスジェンダー、性的少数者の一人です」と自己紹介した。

 青山学院大学卒業後、俳優、ダンサー、行政書士などに従事した。「(大学を)卒業してから約30年、その間に仕事や性別のトランスを行ってきた。トランスとは生まれ変わる感じと理解している。男性から女性に生まれ変ったのは36歳のころでした」と話した。
 
 2019年の新宿区議選で36人中4位で当選。当時、山本太郎氏の支援を得たのがきっかけで、れいわ新選組が旗揚げ後は選挙時の街頭演説会や集会で、応援や司会などを務めていた。

 山本氏は「東京選挙区は、必ず取りに行きたい場所。ここを落とすと、ほかの選挙区も厳しい。(よだ氏は)多様性の象徴だと思っている」と期待を寄せた。

 東京選挙区は激戦が予想され、自民党は元ビーチバレー日本代表の朝日健太郎氏(46)、元おニャン子の生稲晃子氏(53)、立憲民主党は蓮舫氏(54)、ファーストの会は荒木千陽氏(40)らが立候補を予定している。