練馬の公園で「便器85個破壊」被害額1000万円に膨らむ可能性

2014年04月10日 16時00分

壊された便器

 東京・練馬の都立光が丘公園で、3月22日から1日にかけ、園内の公衆トイレの便器85個が破壊されていたことがわかった。

 最初の被害は、3月22日。男子トイレの大便器1個、小便器21個が破壊されているのが、翌朝見つかった。管理事務所はすぐに便器を補修・交換したが、28日に再び修理した便器を含めて、大便器1個、小便器7個が同様の被害に遭った。30日に犯行はエスカレート。男子トイレだけでなくこれまで被害がなかった女子トイレも狙われ、大便器40個、小便器15個が破壊された。

 犯人は陶製の便器をバールのような鉄製の長い棒で叩いたり、突いたりしたとみられる。リーチの短いハンマーやコンクリートブロックなどを使用した場合は、破片が跳ね返り、ケガをする恐れがあるが、被害現場では血痕などは見られなかったためだ。また便器上部に設置されている排水用のフラッシュバブルといわれる人感センサーも20個前後が壊れており、犯人が遠めから便器目がけて、棒を振り下ろした際に勢い余ったものとみられる。

 同公園は24時間出入り可能で、犯行は夜間だったようだ。被害時期は花見シーズンとも重なっており、一部の犯行は酔漢が乱暴を働いた可能性もゼロではないが、被害は公園に11あるトイレの10か所で起きた。同公園は60万平方メートルと東京ドーム13個分の敷地で、1周するだけでも30分はかかる広大さ。計画的か複数での犯行とみられるが、これまで不審者の情報はないという。

 警察は器物損壊容疑で捜査に乗り出し、公園側は犯人が捕まり次第、損害賠償する構えだ。被害額は算出中で「叩かれた際に内部の水道パイプに影響があるかもしれないので、便器の交換だけでは済まないかもしれない。代替用の仮設トイレ20基分も請求する」(管理事務所)。小便器は1台10万円前後で、センサーは1個7万円。工賃や仮説トイレ費用を含めれば、数百万円はおろか、1000万円を超える金額に膨らむ可能性もある。